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リーダーシップの旅 | 【ザ・リーダーシップ・サークル】リアクティブからクリエイティブへ
リーダーシップの旅

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働くことの幸せ  ~30年間働いて想うこと~

今日は2015年3月31日です。
お天気にも恵まれ、東京の桜が満開で素晴らしいですね。
強風が少し心配ですが、それも風流、ということかもしれません。

さて、私事ですが、1985年4月1日にビジネスパーソンの仲間入りさせていただき、今日でちょうど満30年になりました。相変わらずの未熟さを自覚しつつも、この間、素晴らしい仕事に恵まれたことと、共に歩み支えてくださった多くの方々に心から感謝しています。

さて、そんな今日を迎えた私が感じる働くことの幸せとは、「何かに主体的に仕える」ことにある、と感じています。

「何か」「主体的」「仕える」、という3つの言葉それぞれに、説明を試みます。

「何か」とは、上司などの人間の場合もあれば、会社や組織そのもの、或いは先輩や仲間とのつながりなど、何らかの関係性としてのシステムかもしれません。所属している会社やチームのビジョンや事業目的などのこともあるでしょう。
持続可能性の観点からは、この「何か」が、自分以外の存在に左右されるものよりは、自分自身で握れるもの、自らの人生の目的であるほうが、持続的に幸せを実感できるように思います。
自らの人生の目的に沿って働くことができれば、とっても幸せですよね。
一方で、未だ人生の目的が定まっていなかったり、一時的にそれを見失ってしまうことは大いにあるので、そんな場合は、その時の自分にとっての「何か」を仮に定めてみて、目の前のそのことに全力で取り組んでみる、といった柔軟性も大切です。

「主体性」が重要であることは、少し想像するだけでもご理解いただけると思います。
「何か」がなんであれ、主体性のないままイヤイヤ働くのはとても辛いですよね。
現代の日本ではこの点を危惧する必要性は相対的に低くなっているのかもしれませんが、世界に目を向けると、これからも引き続き重要な観点だと考えます。
そしてさらに、ここで「主体性」について触れておきたいことは、その「主体性」の根元に何があるか、という点です。その根元に「~でなければ私には価値がない」といった類の‘恐れ’がある「主体性」は、リアクティブなインパクトを自分と周囲に与え、一時的には機能しても、持続可能性の観点からはおススメできません。

‘恐れ’をもたらしている無自覚な思い込みを手放し、‘情熱’や‘愛’に根差す「主体性」を発露させることで、持続可能性の高いクリエイティブなリーダーシップのインパクトがもたらされることは、TLCからの最も大切なメッセージの1つです。
では、どうすればその‘恐れ’をもたらす思い込みを手放せるのか、については機会を改めますが、1つ言えることは、まず、その思い込みを持っていることに気づくことがスタートになります。

この「仕える」という部分に疑問を感じられた方が多いかもしれません。
もしかしたら「取り組む」と表現したほうが、より多くの皆さんにスッと入っていくのでしょう。
ただ、あえてここで「仕える」とした背景は、働くということは、自分の行動であると同時に、より大きなものに活かされていることだ、という感覚です。働くことを通じて「何か」に「主体的に」向き合う自分を、「取り組む」という自己完結の言葉ではなく、「仕える」という、自分だけではない何か特別な存在に活かされていることを想起できる言葉で表現したい感覚が「仕える」という言葉の奥にあります。

そして、ここまで論を進めてきて改めて気づくことは、だから私たちのご先祖さまは、働くとことを‘仕事’と表現したんだなあ、というささやかな発見と、その喜びです。

30年間を共に過ごしてくれた多くの方々に心から感謝しつつ、明日から始まる31年目に向けて、これからも幸せに「何かに主体的に仕える」ことで、微力ながらも地道に働いていこうと、志を新たにしています。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

TLCジャパン
島村剛

TLCとわたし

想えばTLCとの出会いから5年半が経とうとしています。出会ったときのことから、これまでのことを、TLC文脈で綴ってみます。

TLCに出会った当初、僕はまだ会社員でした。数ヶ月後に会社を辞めることになっていたということもあり、TLCC(資格認定コース)をシドニーに受講しに行ったのが最初の出会いでした。

しかし、良く分からない(笑)。

印象に残ったことと言えば「リーダーシップ」「クリエイティブ」「リアクティブ」「コーチング」「棒の上げ下げ」くらいでしょうか。
一緒に行っていた、その後事業を一緒にやっていくことになる島村・井上と夜な夜な語りました。

「これって人に対してクリエイティブになれって指示してんの?」
「なんかそれっておかしくない?」

と言ってはワインを飲み、

「そもそもなんだよこのオレの結果!」
「いやいや、オレこそリアクティブマン一号だから!」

と言い合ってはさらに杯を重ね、3人でワインを3本空けたことを覚えています。

今思うとこの反応は、心のどこか無意識の部分で大きなインパクトを得ていたことに気がつきます。別な言い方をすれば、TLCの旅はここから始まっていました。そう、見たくない、認めたくない自分を目の前に突きつけられて、それがゆえに他の誰かや何かを否定したくなるんですよね。

さて、その数ヶ月後にTLCジャパンの事業に携わるようになります。この事業をやっていて言うのもどうかと想いますが、僕はまだまだリアクティブな人間で、クリエイティブの旅路を諦めずに進んでいます。

事業を行う中で、幾度となくチャレンジな状況がやってきます。思わぬシステムトラブルが起きたり、いろんな人にいろんな事を言われたり。顧客から夜電話がかかってきて一方的に叱られ、一方的に切られたなんてこともありました。

そんなチャレンジに陥ったときは、そのたびにリアクティブに一瞬、いや数秒陥り、「いやいやそうじゃなくて」と自分を立て直してなんとか這い上がっては、またチャレンジが、という繰り返しでした。

ここまで5年半。やってこられたのは本当にみなさんのおかげです。

TLCファウンダーのBob Anderson
幸いにも彼と会う機会を多く頂戴できました。TLCについて何かを教わったというよりも、彼のあり方から多大な影響を受けました。人間くさい所も多く美味しいビールを何度一緒に飲んだことか。一緒に歩いた鎌倉も懐かしいね。

TLC Asia PacificのRoma、Adelle、Greg
TLCジャパンを本当に支えてくれた存在でした。困ったことがあると、いつも自分事のように問題を捉えてくれて、クリエイティブ・インテグラルの視点からいつも助けてくれました。

TLCジャパンスタッフ
基本的にオフィスに常駐しない僕たちマネジメントを陰に日向に支えてくれたのは代々のオフィススタッフに他なりません。今スムーズに事業が行われているのは、ひとえにみなさんのおかげです。

TLCCP(TLC認定プラクティショナー)のみなさん。
TLCを世に広めていくということを握った、力強い仲間です。自分一人が経験する以上の経験を、皆さんを通してさせて頂いたおかげで、今のTLCジャパンがあります。

たけしさん、なを
このジャーナルに個人的なことを書くのはどうかと思いますが、やはりこの二人を書かずにはいられません。本当に支え合いながら、いちからやってきたよね。全員が自分自身のことは脇に置いて突っ走ってきた数年間だと思います。

こんな事を書いていると事業が終わるのか!?という気持ちになって来ますが、そんなことはありません!

引き続きTLCジャパンをよろしくお願いします!

TLCジャパン
斎藤 豊

社会・組織の文化と私たちに出来ること

このところのISをはじめとするテロリズムや
国内においても理不尽に人を殺める事件が続いていて
度々やるせない気持ちになる。

外交の前線で行動している方々を応援しつつ
立場は異なるが、自分に何ができるか、何をするか
ということを真剣に考えている。

この問いを入り口に、
身近なことと、そして組織のリーダーシップについて想いを巡らしてみた。

まず、「私たちが加害者だと思う人々」に好奇心を向けてみた。
理解し得ない、歴史的なことや、彼らの体験、思想があるのだろう。
それでも、誰かを簡単に殺したり、子供達さえ道具として使うような気持ちになる必要がない
そんな世界を創っていきたい。
そのために、次元は異なるが
まずは自分の目の前の人、家族はもちろん仕事で出会う人、さらには道ですれ違う人にも
自然な思いやりと勇気をもって接する事を意識している。

昨日、見知らぬ小学1年生くらいの女の子が通り困っている様子。
護身用の携帯アラームのスイッチが入ってしまい、止め方が分からなくなっていたそうだ。
近づいて声をかけた。
「あらあら、どうしたの?」
「これ、鳴っちゃった」
私も止め方は分からない。
そこへ4年生くらいの女の子が通りかかり、「こうするんだよ」と言ってアラームを止め、
何事もなかったかのようにキックボードに乗って爽やかに去って行った。
一年生くらいの女の子も、恥ずかしがる様子もなく、とても自然。
その光景を、私以外にも、多くの大人達が窓を開けて見守っていた。

敢えてここに書くほど特別な事ではないのだが、
そこには自然な会話があり
「優劣」とか「やってあげている」「やってもらっている」の感覚がない。
そこに暮らしている安心感がある。
「無理な孤立」というものがない。

この社会で声を掛け合いながら暮らすのが普通のことであり、
困ったときにはだれかが気づいて、助け合うのが普通のこと。
この安心感が根底にあれば、人を傷つけ、力を誇示し合う力に引きつけられる人が
これ以上増える事はないのではないか?

組織で大勢の人を動かすリーダーシップとは違う文脈だが
どこかで繋がっているように感じる。
それは何だろう。

これは、その社会や組織の文化を牽引するリーダーの在り方やメッセージと、
組織の構成員一人一人の意識や行動の発達レベル、
すなわちcollective leadership(集合的リーダーシップ)の
在り方の根源を示唆するものではないだろうか?

一部の人が特権(権力であったり、能力であったり)を使い
支配的なリーダーシップを行使して他の人々を従属させる組織では、メンバーは恐れから動く。
自分の身を守るために自らの意見は口にせず、また、他者には無関心。
この様な文化に長く浸かっていると混乱やコンフリクトの時には、
協力ではなく責め合うこととなり、極端になると大きな対立の構造に育って行くのではないか?
一方で、組織に安心感があり、
一人一人が自分も相手もその場に起きている事も感じ取ることができ、
身体や心が動くままに自らの判断で声を掛け合い、行動し、
助け合える場になっているとしたらどうだろう(まさにクリエイティブコンピテンシーの5つに繋がる)。
少なくとも、人間としての幸福感はかなり異なるし
その組織で働くモチベーションは全く異なるものになるだろう。
長期的なパフォーマンスにも影響するし、難しい局面で組織が力強く機能することにも貢献する。

業績を達成するということ以外に、
組織文化を創るということも、組織のリーダーの大切な仕事の一つ。

リーダーは、組織を率いて行くと同時にメンバー一人一人の成長と文化の醸成に時間と意識を使う必要がある。

プレイヤー、マネージャーとして前線にたってきたパワフルなリーダーの中には、
この転換に苦慮する方も多い。
これまでのやり方を一度脇に置き、
新たなエネルギーの使い方をする許可を自分に与えてはどうだろうか。

まずは自分の足下の組織から。
そして冒頭の社会的な問題に向けても、希望を持って取り組んで行きたい。

2015年 2月17日
井上奈緒

クリエイティブ・リーダーになるために

コーチングをしていると、クライアント(コーチングを受ける人)には多くのチャレンジや、幅を広げる機会が訪れます。それは、それまでの古い物語を書き直し、新しい章に入ることでもあり、勇気や決断が伴います。

これらのエッジを超えて行くには、自分自身を良い状態、またはreadyの状態に保つ必要があります。では、その状態を保つにはどうすればいいのでしょうか?

The Leadership Circleでも背景理論としている「7つの習慣」にヒントを借りると、「肉体」「知性」「精神」「社会・情緒」という4つの側面で「刃を研ぐ」ことが重要であると言っています。

肉体:身体そのものの状態。運動や食事など
知性:常に新しい知識をインプットし、スループット、アウトプットの質を上げる
精神:心の状態を保つ。瞑想、散歩、読書など。
社会・情緒:自分と外(人、コミュニティなど)とのリレーションを意識する。

さて、コーチングの話に戻ります。

ウエイクアップが提供しているCo-Activeコーチングでは、「直感」を使うことにも非常に意味があり、有効なスキルの一つとしています。

クライアントがクリエイティブ・リーダーシップにチャレンジするとき、このところ僕によく起こる直感が「自然」に関するものです。宿題として、何も持たずに渓谷に行くことや、温泉に行くことなどを提案することがよくあります。

僕自身、自然に触れることが多いので、その気づきを考えてみます。

・はるか上に見える頂にも、一歩一歩歩いて行けば必ず着くことが分かる
・息が上がるようなペースで歩いては達成できない。いくらでも歩いて行けるペースが大事
・準備は丁寧に。気温、コンディション、ルート、行程を検討し、準備をしっかりする
・波が無いとサーフボードに立つことはできない。人は動いていないとバランスが取れない
・海に浮かんでいるだけでは、潮に流されて意図しないところに行ってしまう
・焚き火の着火は温度が肝心。炎を大きくすることではなく、まず温度を上げることを考える
・火が点いたら、炎ではなく風の通り道に意識を向ける

自然から学ぶことの多さを日々感じます。そして、こういった時間を取ることは、TLCでは「ワークライフバランス」に相当します。

ワークライフバランスは、「仕事ばっかりしていないでちゃんと休む・遊ぶ」という程度の意味に捉えられていることもある気がしますが「ワークライフバランス」こそがクリエイティブ・リーダーシップを生むと僕は思っています。

そう、リクリエーションは、創造性を再び取り戻す re-creation なのですから。

TLCジャパン
斎藤 豊

海外の人と日本人のリーダーシップ傾向について語ったこと

このところ、アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリアの方に、日本の組織や管理職、経営者のリーダーシップの傾向について話をする機会が続いた。
皆、概ね日本に対して好意的である。彼らによると日本人は、
「静かだ。
人の話をよく聴く。
礼儀正しい。
忠実だ。」

それでも、ビジネスの文脈では、残念に思われている事が共通していた。
「会議で発言しない。質問しても答えない。
自分の意見を持っていない。
会議の場では何も言わずにニコニコしているが、後で否定される。
Yesと言ったのに、実は同意していなかったことも多く、信頼していいか戸惑う。」

誤解もあると思うが、う〜ん、残念。

日本の人たちがその良さをしっかりと持ちながら世界の土俵で活躍するための課題は何だろう。
彼らと対話しながら、敢えて指摘された視点から考えてみた。

言語の問題:
指摘されたいくつかの問題は、言語によるものもある。(そもそも母国語でない言葉でコミュニケーションをとろうとする精神があるのは素晴らしい)。たとえビジネス英語ができる人でも異国語である英語を頭で理解し、さらに心で受け止めてそれを言語化してまた英語に変換するのは、ネイティブの人に比べると時間と意識のコストがかかる。
このような言葉や文化の問題は、自分の傾向を理解してさえいれば、事前に相手に伝えてコミュニケーションをデザインすることでかなり解決する。質問に対してしっかり理解し、誠実に考えたいので、沈黙の時間が少々あることを伝えておくなど。TLCのコンピテンシーでは「落ち着き」「バランス」「対人知性」「一貫性」「勇気ある本質」に繋がる。

集団行動の文化に根ざすもの:
少なくとも私の年代は、小学校時代から、目上の人を敬い、お行儀よく聞き、集団行動を乱さないことを教わってきた。他者に尊敬の態度で接し、周囲に意識を向け、他人に迷惑をかけない、という文化はぜひ世界の人にも伝えていきたい、誇れるものだ。

一方で、変えていきたいことがある。

集団の中ではたとえ違和感を感じても異を唱えず、相手のいないところで批判する人も散見されることだ(「自己防衛」、特に「批判」)。集団の中で目上の人がいると発言を控える人も多い。上位者が下位者操作的に関わり、下位者は上位者に依存的になる。
これは、日本の人に限った事ではないと思うが、日本の組織でもよく遭遇する。
相手に直接思った事を伝えないことで、その場での緊張を無意識に恐れ避けている。代償として根底の信頼は損なわれる。人を信じることが難しくなり言語化されない不安感や恐れが生まれる。純粋にビジョンに向けてエネルギーを使えず、無駄も増える。

不安や恐れから起こる行動はキーガンのレベル3、TLCではリアクティブのオペレーションシステムに起因する。自分では他のやり方を知らずにやっていることなので、他人からのフィードバックがなければ自覚することは難しい。組織全体にその風土が蔓延している場合、「会社というものはこうだから仕方ない」などという組織の思い込みが強まっていく。
せっかくの強みを、余計なことに使わずに、より大切なことに活かしていけば(キーガンのレベル4。TLCの「クリエイティブ」)組織にも世の中にも、自分にも嬉しいインパクトを生み出せるのに、もったいない!

これまでと異なる行動を始めるのはなかなか容易ではないが、今の自分を自覚し、しばし立ち止まり、本当はどんな組織を創りたいのか、どんな自分でありたいのか。
人間や組織は、自分の姿を自覚すれば、在りたい姿を選択することができる。そのために自分のリソースを活かせばいい。

LCP(リーダーシップ・サークル・プロファイル)やLCS(リーダーシップ・カルチャー・サーベイ)は、そこに気づかせてくれる鏡とも言える。

TLCジャパン
井上 奈緒

諸行無常とリーダーシップ

自然災害などはその典型ですが、まったく思いもよらない、かつ、自分の力ではどうしようもないことが突然その身に起こりうることを、私たちは認めざるをえないようです。
最近のビジネスのキーワードでもあるVUCAの概念を待つまでもなく、日本という国が育んできた諸行無常という概念は、そのことを私たちに教えてくれています。
私たちを取り巻く環境、そして私たち自身も、全てが諸行無常、つまり、うつろいゆく存在なのだとしたら、私たちはどのようなリーダーシップを発揮すればいいのでしょうか。

TLCがその概念的な根拠としている成人の成長ステージは、そのヒントを私たちに提供してくれています。
自分以外の何か(環境や状況、組織や対人関係など)に適応することを最優先にするリアクティブなリーダーシップのスタイルは、確かに一時的には効果を発揮しますが、状況に翻弄され続けることでリソースを消耗することになり、その持続可能性は低くなります。
一方で、自らの本質に従って、自分を超えた‘より大きなもの’のためにその力を発揮するクリエイティブなリーダーシップのスタイルは、一時的にチャレンジングな事態に遭遇したとしても、長期的には一貫性を持って自ら望む状況を創発していくことに繋がります。
その意味で、私たちはまず、クリエイティブなリーダーシップの発揮を日々志し実践するべきなのでしょう。

そしてさらに、日本という文化が育んできた諸行無常という概念を1つの生き方の美学としてとらえると、成人の成長ステージの次の段階である、インテグラルなリーダーシップのスタイルのヒントが、そこにあるように思います。
美学としての諸行無常を私なりに表現すれば、それは‘執着しない心’になります。
ご多分に漏れず、日々、執着する心の虜になっている私がこのことを書くのはおこがましいのですが、その点をお許しいただいてさらに言葉を足すならば、何ごとにも執着することなく、自然体で自ら望む世界を創造する生き方の智慧を、先人たちは諸行無常という概念を通じて後世に遺してくれたのではないか、そのように感じるのです。

では、具体的にどうすれば‘執着しない心’を手に入れることができるのか(既にこの問いそのものが執着しない心への執着に繋がっていることも自覚しつつ)、私には未だわかりません。
今の私に1つ言えることがあるとすると、どうせ全てはうつろいゆくのだから、と自暴自棄になることなく、日々、自らを整え、目の前に起きることに向き合い、自分を超えたより大きなもののために、身体の力を抜いて、でも心を込めて、微力を尽くし続けること。
そのことの中に活路を見出すことが、今、私たちに求められている、ということです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
TLCジャパン
島村 剛

一緒に仕事がしたい人

「一緒に仕事がしたい」
そんなことを感じさせる人に出会うことがあります。

彼らに共通しているのは何だろうと思うと、クリエイティブな人、もしくはインテグラルな人だということに気がつきます。

ザ・リーダーシップ・サークルの智慧を借りると「一緒に仕事がしたい」と思えるのは、以下のような方でしょうか。

・チーム感、信頼感がある(他者との関わり)
・安定感があり耳を傾けてくれる(自己認識)
・誠実さがある(本質)
・先を見ている(全体認識)
・着実に物事が進み結果を出す(目標達成)

もちろんクリエイティブ・リーダーには上記以外の素晴らしい点もあるかと思いますが、「本当に一緒に仕事がしたい」とまで思わせるリーダーがいたとするとどんな人でしょうか?

成長のステージをたどると、クリエイティブの先にはインテグラルがあるのが分かります。

TLC創設者、ボブ・アンダーソンによると、インテグラルとは「自分と自分以外の多次元的な存在を認め世界が相互作用でなりたっていることを知り、自己達成・成長していくコミュニティになる」ことだそうです。

数%の人もたどり着いていない境地であるインテグラルを語ることは難しいのですが
素晴らしい部分があるのはもちろん、そうでない部分も同時に併せ持ち、宇宙とつながっている存在
とでもいうのでしょうか。

さて、「本当に一緒に仕事がしたい人」に戻ります。

僕がそんな風に思う人には「人間らしさ」があるように思えます。つまり素晴らしさを感じさせつつ、人間らしさ・人間くささを感じさせる人です。ややもすると隠したり自分で否定したくなるような部分にも愛情を向けている人で、インテグラルな部分を持っている人なのかもしれません。

さらに付け加えたいのはそれらは「感じられる」ということ。みなさんも経験があると思いますが、経歴が素晴らしいからとか、話が上手だからという理由だけで「一緒に仕事がしたい」と思うことは無いと思います。その人から感じられる、伝わってくる何かで、そう思っています。

「一緒に仕事がしたい」「また飲みたい」と思われるような人物になりたいものです。

TLCジャパン
斎藤 豊

意識が舵を握っている

よく聞かれます。

「TLCは、他のリーダーシップ開発ツールと何がちがうのか?」

ポイントはいくつかありますが、もっとも重要なものは、「成長のステージ(発達段階)」の考え方を土台にしているところでしょう。
多くのリーダーシップ開発の書物やプログラムで語られている要素は、素晴らしいリーダー達の研究から抽出されたもので、組織や社会に影響を与えるリーダーの方々に備わっていてほしいものです。TLCのモデルでは、「クリエイティブ・リーダーシップ・コンピテンシー」がこれにあたります。

数年前、ある組織が主催したグローバルリーダーシップ研修で、クリエイティブコンピテンシーを説明したとき、参加者の一人、大手企業の人事マネージャー(Aさん)が私にチャレンジしてきました。

「そんなの、この前の講義で同じような事聞いたよ。きれいごと言ってるけど、どうすればそこに行けるか分かんないから、どうにもならないよ。」

まさにその通りだと思います。
自分に「足りない」コンピテンシーを、学んで伸ばす、というのも一つのやり方でしょう。ただ、それは挫折することが多くあります。リーダーの思考回路、行動、そしてそこから起こる周囲へのインパクト(すなわち結果)は、その人の「意識」、すなわち、その人の世の中と自分の見方(メンタルモデルや、重心の置き方とも言う)に大きく影響されています。

多くのリーダーシップ論で語られている要素(TLCのクリエイティブ・コンピテンシーもこれを包含していますが)は、ある意識レベル(キーガンの“レベル4”)」を備えてこそ実現できるものですが、多くの人は、それ以前の意識の状態(キーガンの“レベル3”、社会適応、リアクティブ)で生きています。これは、「自分が外からどう見られるか」が優先される意識の状態で、私たちが社会に適応していくために必要なことでした。上手く行かない事があると、それは誰か他の人、他の物のせいにするのも、この段階に特徴的といえます。私たちの誰もがもっているものでもあります。

今の時代、そしてこれからのリーダーは、大変です。
他のだれも経験したことのないような課題がある中、ビジョンを創り、周囲を巻き込んで進んでいくことが求められているからです。

私たちは、無意識のうちに他の人を非難したり、自分をだれかに認めさせることにエネルギーを使っているものです。無意識の「リアクティブのOS(オペレーション・システム)」が私たちを動かしているからです。

クリエイティブ・リーダー(キーガンの“レベル4”のリーダー)は、それとは違うことを優先します。自らが創り出したい組織、社会、世界は何か、そのビジョンを明確に持ち、そのために行動します。面白いもので、本当にその人がビジョンを大切にして言動しているか、もしくは保身や自分を誇示するためにやっているのか、それは周囲の人に伝わります。同じ事を言っていても醸し出すエネルギーが異なるのです。これは、結果にも繋がります。意識が舵を握っているのです。

TLCの概念やツールを活かしてクライアントに関わるときは、「本当に大切なもの、創りたい世界(ビジョン)」に目を向け、クライアントがそこにしっかり繋がるように関わります。(そうするかどうかは、クライアントが選択します。)
同時に、そのためにも、無意識に自分を制限的に動かしているものは何か、それを探ります。多くの場合、これは、長年自分に備わっていた「思い込み」です。ここに気づき、それにも感謝し、これからの在り方と行動を試していきます。

数年前、Aさんのチャレンジを受けたとき、私は「Aさんの気持ちを聴く」という行動をとりました。それはそれで役に立ったと思います。ただ、それ以上の事はできませんでした。私の思い込みは「場を乱す」ことを恐れ身を守ることを優先させたのです。そのときはまったく自覚していませんでしたが。

また同じようなチャンスがきたら、彼と、他の参加者、そして自分のさらなるリーダーシップの進化のために、まったく別の行動をとりたいと思っています。プレッシャーがかかる時こそ、リアクティブな自分が現れやすいので、生の題材として使えるな。。。と思うと、また次のチャレンジが楽しみです。

TLCジャパン
井上奈緒

リーダーからの信頼

今回はオフィスメンバーの菅家(かんけ)からお送りします。
私はもともと洋画が好きで海外ドラマもかなり見ているのですが、今の仕事に就いてから、ドラマの中で描かれる様々なリーダー像を見るのも楽しみの1つになりました。(あくまで素人目線ですが。)興味深いリーダーは数多くいますが、その中でも一番好きな番組『NCIS 〜ネイビー犯罪捜査班』のリーダー像について書きたいと思います。

NCISは、海軍犯罪捜査局・ワシントンD.C.本部を舞台にした犯罪捜査ドラマで、元海兵隊員のリーダー、リロイ・ジェスロ・ギブス〔Leroy Jethro Gibbs〕のチームを中心にドラマが展開されます。忙しい一日を終えてドロドロに疲れていても、NCISを観るといつの間にか笑顔になって「また明日も頑張ろう!」と元気が湧いてきます。どうしてNCISにこんなにも魅力を感じるのか?…漠然とは考えつつも、理由を真剣には探していませんでした。
でもある日、「おー!これだっ!!」と思う瞬間があり、フワフワと風に流されていた凧の凧紐に、やっと手が届いたような感覚でした。

まず、最初に浮かんだ理由は、「私も彼らの職場で一緒に働きたい!」でした。
先にお伝えしておくと、NCISは心身ともにタフな職場環境です。事件が起きれば昼夜を問わず捜査に駆り出されるし(徹夜のまま働き続けることも)、犯罪者が相手なので油断は禁物。命の危険と毎日隣り合わせですが、彼らは公務員なのでお給料も飛び抜けて高いわけではなさそうです。また、チームも常に和気あいあいとしている訳ではなく、特にリーダーのギブスが話す言葉はいつも必要最小限。めったに笑わないし、間違った言動をすればオブラートに包まず直球で叱責されます。仕事に関するギブス独自のルールがたくさんあるし、指示される前に予測して自発的に仕事をすることが標準なので、とてもストレスフルな環境だと思います。でも、それがわかっていても、彼らと一緒に働きたいという気持ちは変わりませんでした。

さらにもう少し、その気持ちを掘り下げてみました。捜査官としてとても有能な人々と働くのが刺激的だから?確かに彼らはとても有能ですが、有能な人達は他の職場にもたくさんいるので、これが決定的な決め手ではない気がします。犯罪者を逮捕して社会に貢献しているから?これも確かにそうですが、社会貢献の方法が、必ずしもNCISの仕事である必要はありません。(実際、私にはそんな度胸は無いです。。。)

では何が魅力の根源なのか?…と考えた時、「私はギブスの下で働きたい!」という言葉が内側から湧き出てきました。なぜそう熱望するのか、すぐには答えが出てきませんでしたが、好きなエピソードや場面を思い浮かべると、そこに必ず存在する不変的なものがあると気付いたのです。

それは、「ギブスは部下を心から信頼し、部下もその事を十分にわかっていて、同じようにギブスを信頼している」ということでした。

頻繁に優しい言葉をかけたり褒めたりしてくれなくても、ギブスが部下のことを気にかけていないのではなく、常に彼らに目を配り気にかけています。一見ぶっきらぼうで不親切に見える部下への接し方も、危険な現場で自分の身を守れる逞しい捜査官になるようにという思いからの、彼なりの育成方法だったりするのです。(だからと言って、ぶっきらぼうで不親切でOKという訳ではありませんが…。)そして、自分に降りかかる危険(肉体的、政治的など)には無頓着なギブスですが、部下や同僚が危険にさらされそうになると、必ず身を呈して守ろうとします。ギブスは部下を心から信頼し、部下もリーダーからの信頼をきちんとわかっている。だからこそ部下達は、厳しい職場環境でも、時には自身の昇進話を断ってでも、ギブスの下で働き続けているのではないかと思います。

「いざという時の行動」がその人の真意を表す、と私は思います。いつもは耳触りの良い言葉を並べていても、いざという時に保身に走るリーダーだったら部下はどう思うでしょうか?その人の下で働きたい!と思うでしょうか?私は以前、そういう上司の下で働いたことがあります。頭の回転が速く視野も広い、また人当たりが良い人柄に信頼と尊敬の念を持っていました。でも、仕事で行き詰まり心身ともにギリギリの時に助けを求めると、「そんなこと言っても担当はあなたなんだから、あなたが何とかしないと」と受け流され、彼に対する信頼と尊敬は一瞬で吹き飛んだことを覚えています。反対に、(以前のジャーナルに書いた)当時は厳しく鍛えてくれた上司からは、信頼と愛情をもって接してもらっていたんだなと、今でも感謝の気持ちが湧いてきます。

リーダーからの信頼は、周囲にいる人々に勇気を与えてくれます。しかも、リーダーからの信頼は一方通行で終わるのではなく、巡り巡って “リーダーの(熱烈)サポーター” という形で返り、リーダーにも勇気を与えてくれると思うのです。

TLCジャパン
菅家 久里子

【映画に学ぶリーダーシップ】LIFE!

映画館に複数回足を運んで映画を観たのは本当に久しぶりでした。その映画は「LIFE!」。ご覧になった方はいるでしょうか?

すでに劇場公開も終了したので、許されると思われる範囲で書いてみます。

主人公は、雑誌LIFE社に勤めるネガを管理している40代の男性です。どちらかというと、いや、明らかに冴えません。自分でなんの冒険も取り柄も無い人生を送っているとさえ言っています。そして彼には妄想癖があり、日常たびたび気がつくと自分の世界に入っているという習慣が昔からあります。

そんな彼に転機が訪れるのは、雑誌LIFE社の買収に伴うオンライン化。詳細は省きますが、ここから彼の旅が始まります。

はじめは小さなチャレンジから始まります。しかし、それでも普段の生活を送っていた彼にとっては大きなチャレンジです。

次々に起こるチャレンジと経験。つまり、成功も失敗も全て自分事として捉え、前に進んでいく主人公の顔はどんどん精悍なそれに変わっていきます。

やがて彼の妄想癖もいつの間にか消えています。彼のチャレンジが、それまでの「妄想」を超えてしまったのです。

冒険を終えた後の彼にもたらされるのは、さりげない名誉とわずかな退職金だけです。しかし、微塵の不安も感じさせません。彼には何かが見えていたように感じられました。

さて、リーダーシップの話です。

人はいつから本当に自分の生き方をするのでしょうか?

生まれたときから?

何か出来事があったときから?

僕自身が信じているのは「過去と他人は変えられないけど、未来と自分は変えられる」です。

リーダーシップを発揮することは、自分の生き方を選択することです。今の自分自身を自覚し、自分の海図を描き、漕ぎ進みたいと思う日々です。

 

最後に、映画でも紹介される雑誌LIFE社のミッションをご紹介します。

世界を見ること、
危険なものを見ること、
壁の向こうを見ること、
近くに引き寄せること、
お互いを知ること、
感じること、
それが人生の目的だ。

To see the world,
things dangerous to come to,
to see behind walls,
to draw closer,
to find each other
and to feel.
That is the purpose of life.

TLC ジャパン
 斎藤 豊